「最近ちょっと老けたかも」と思ったとき、あなたは何を思い浮かべますか?睡眠不足?ストレス?実は老化の大きな原因は、体が「錆びる」こと(酸化)と、あまり知られていない体が「焦げる」こと(糖化)の2つにあります。
1「サビ」と「焦げ」が老化を加速する
老化の研究で近年注目されているのが、AGE(最終糖化産物)という物質です。タンパク質や脂肪にブドウ糖が結びつく「糖化反応」によって生まれ、一度体内に溜まると排出されにくい厄介者。肌のシワやシミだけでなく、がん・認知症・糖尿病・骨粗しょう症など、あらゆる病気に深く関わっていることがわかってきました。
さらに糖化が進むと、酸化(体のサビ)も同時に進行するという相乗効果まであります。つまり「焦げ」が「サビ」を呼ぶという負のスパイラルが体の中で起きているんです。
酸化=体のサビ(活性酸素による細胞ダメージ)、糖化=体の焦げ(AGEによる組織破壊)。この2つが老化の主犯格。
2「調理法」で老化速度が変わる
ここからが本書の核心で、個人的にいちばん面白いと思った部分です。AGEは食品の種類だけでなく、調理の方法によって量が劇的に変わります。
危険な調理法
揚げる・直火で高温焼きといった調理をすると、生の状態と比べてAGEが2倍以上に跳ね上がります。フライドポテトやポテトチップスはその典型で、「超悪玉AGE」と呼ばれるアクリルアミドが大量に含まれており、国際機関から発がん性の評価も受けています。
おすすめの調理法
煮る・蒸す・生で食べる、というシンプルな方法がベスト。ステーキが好きな人は、せめてレアで食べる。それだけでも意味があります。
3今日からできる4つの習慣
- 1高温調理を減らす:揚げる・高温焼きを減らし、煮る・蒸すを増やす。完全にやめる必要はなく、意識するだけでOK。
- 2糖質を少し減らす:いきなり糖質制限ではなく、まずジュースをお茶に変える、お菓子をナッツに変えるところから始める。
- 3食後にウォーキング:食後すぐ歩くと血糖値の急上昇を抑えられる。10〜15分で十分。睡眠の質向上にもつながる。
- 4筋トレを続ける:筋肉量が増えるとインスリンが効きやすくなり、血糖値が下がりやすい体になる。
4積極的に摂りたい食品6選
5読んで感じたこと:うのみ禁止、でも取り入れる価値あり
この本の良いところは、「完全にやめろ」とは言わないところです。完璧主義にならず、少しずつ日常に取り入れていくことを推奨している点が現実的で続けやすい。
一方で、気になった部分も正直に言うと、コレステロールに関する説明(「卵をたくさん食べてもコレステロール値に影響しない」)は個人差が大きく、LDLが高い人にはそのまま当てはまらないこともあります。健康情報は自分の状況に合わせて、かかりつけ医とも相談しながら取り入れるのがベターです。
この本は「完璧な教科書」として使うより、食習慣を見直すきっかけとして読むのがちょうど良い。知識を持った上で、できることから少しずつ。それが長く続く秘訣です。
→今日から取り入れるチェックリスト
- 揚げ物・高温焼きを週に1〜2回減らしてみる
- 飲み物をジュースからお茶・水に変える
- 食後15分、軽く散歩する習慣をつける
- おやつをナッツかダークチョコレートに変える
- 料理にスパイスやレモン・酢を積極的に使う
- キウイを週数回、皮ごと(または丁寧に洗って)食べる
すべてを一気にやろうとしないのがコツ。まず1つだけ試してみましょう。
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